これから子どもにピアノやエレクトーンなどをさせたいと思っているパパママの中で、「できるなら子どもに絶対音感を身につけてもらいたいな」と思ってはいませんか?
実は、絶対音感は3~6歳までにトレーニングすることが最適だと言われているんです。
そして、絶対音感を身につけることは、音楽面でメリットがあるだけではなく、実は頭の良い子に育つ可能性もあるんですよ!
そこで、この記事では、絶対音感の適正年齢や身につけるメリットについてくわしく紹介していきます。
- 絶対音感の身につけ方
- 絶対音感は何歳までに訓練すればいいの?
- 絶対音感を身につけるメリットとは?

わたし、昔はすこーし絶対音感があったんですよね。
ピアノにふれていない時間が長くて…今は全然…(笑)
プロ並みの絶対音感って憧れるし、もし身につけることができるなら、子どもに身につけてもらいたいなぁ。
と思って、色々と調べてみました!
お家でできる絶対音感の身につけ方やおすすめの習い事についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧になってみてください。
絶対音感の身につけ方 何歳までにレッスンすると良いの?
絶対音感を身につけるには、3~6歳までにトレーニングをすることが必要だといわれています。

早ければ早いほうが良いと思っていましたが… 色々と理由があるようです。
人間には、「臨界期」という時期があります。
臨界期とは「発達過程において、その時期を過ぎると、ある行動の学習が成立しなくなる限界の時期」(大辞林)という意味です。言い換えますと、人間の脳には様々な能力が備わっていますが、その能力を学習できる(身に付ける)適切な時期があり、それを逃すと、いくら努力しても限界があるという子供の脳が持っている発達のメカニズムを表した言葉です。
引用元:臨界期とは | 茗荷谷で塾をお探しなら朝塾による学習を提案する「希望の樹」へ
その中でも、聴覚の臨界期は2~5歳とされています。
臨界期がはじまる2歳頃は、ことばをどんどん吸収しはじめる時期です。
この時期に、より多くの音を聴かせることで、言語・発音・音程などを効率よく吸収していくのです。
絶対音感の身につけ方
絶対音感を身につける方法はいくつかあります。
- 音楽に触れる機会を増やす
- ピアノレッスンに通う
- ドレミに慣れる

え?これだけ?
って思いますよね。
ひとつずつ解説していきます。
音楽に触れる機会を増やす
絶対音感を鍛えるために、まずはじめにできることは、毎日に音楽にふれる時間を作ってあげることです。
これは、0~2歳など、適正年齢の子以外にも活用することができます。
小さい頃から、音楽にふれていると、いざトレーニングを開始しようと思ったときに、抵抗感なく取り組むことができますよ。
ピアノ教室に通う
いちばん手っ取り早いのは、ピアノ教室に通うことでしょう。
きちんとした専門家の先生のレッスンを受けられるため、おのずと絶対音感が身につきます。
絶対音感を養うトレーニングだけではなく、ピアノの技術についても学ぶことができるので、音楽について効果的に学ぶことができますよ。

わたしも、小さい頃からピアノを習っていたので、そこで絶対音感が身についたんだと思います。
今後、興味があるようなら、娘にも習わせたいなぁ~と思っています。
音楽教室をお探しの方は、こちらでも検索できますよ。
音大出身の先生が多数所属しており、お子さまの性格にぴったりの先生に出会えるかもしれません。

ドレミに慣れる
どの音が「ド」で、どの音が「レ」なのか。
といったように、「ドレミファソラシド」を理解することが大切です。
ことばを覚えるときも、音+映像があると、より早く習得できますよね。
絶対音感においても同じで、音と名称・鍵盤の位置が一致しないと、なかなか身につきません。
早いうちから、音楽を取り入れたり、楽器にふれる機会を作ってあげることが需要です。
絶対音感の意味やメリットについて

「そもそも絶対音感ってなに?」
「身につけると、どんなメリットがあるの」
と思っている方もいると思います。
ここでは、以下3点について説明していきます。
- 絶対音感と相対音感の違い
- 絶対音感の種類
- 絶対音感を身につけるメリット
絶対音感とは、ひとつの音を聞けばその音がどの音かはっきりわかりますが、相対音感は、2つの音を聞いたときに、その音がどれほど離れているかわかる能力のことを指します。
また、絶対音感にもレベルがあり、より磨かれた絶対音感であればあるほど、日常にある音を音階として聞き分けています。
前述もしましたが、絶対音感を身につけることで頭が良くなり、英語力も高まるというメリットが。
絶対音感と相対音感の違い
そもそも音感というのは、絶対音感と相対音感に分かれています。
実際にどう違うのか、明確にわかっている人って少ないですよね。
絶対音感と相対音感の違いは以下の表をご覧ください。
絶対音感 | ・1音聴けば、その音が「ドレミファソラシド」の、 どの音かわかる |
相対音感 | ・「ドとミ」といったように2音聴いたときに、 どの音か明確ではない ・しかし、どのくらい離れているかはわかる ・または、推測できる |
絶対音感の種類
実は、絶対音感にもレベルがあります。
1.ピアノで弾いた音であれば、「ドレミファソラシド」(音階)がわかる
2.「♯」や「♭」などのついた「ドレミファソラシド」がわかる
3.和音などもわかり、大抵の曲が「ドレミファソラシド」でわかる
4.日常で流れるBGMなどに対しても音階できこえる
5.ものを落としたときの音・雨の音・パソコンをたたく音など、普段「ドレミ~」で表現しない生活音が音階できこえる

わたし、昔はピアノを習っていたので、2~3くらいできたんですが…。
最近めっきりピアノにふれなくなってしまったので、1くらいしかありません。
絶対音感を身につけるとこんなメリットが
絶対音感をつけると、実は、曲がスラスラ弾けるだけではなく、音楽以外にもメリットがあるんですよ!
- 頭が良くなる
- 英語の聞き取り力がアップする
- 空間認知能力があがる
頭がよくなる
絶対音感を身につけている子どもは、頭がよくなる可能性が高くなるという研究結果もあるようです。
絶対音感を身につけた子どものIQは、そうでない子に比べ10ポイント以上高いというデータは統計的に報告されております。
引用元:一般社団法人 日本こども音楽教育協会HP

どうして絶対音感を身につけると、頭がよくなると言われているんでしょう?
脳の働きと関連付けて解説していきます。
まず、人間の脳は右脳と左脳に分かれていますよね。
右脳と左脳は、以下のような分野を司っています。
左脳(意識脳):言語、計算、記憶、論理的思考
この考えからいくと、芸術性を司っているのは右脳なので、「音楽」に関しては、右脳が活発に使われていることになります。
しかし最近の研究では、音楽は、右脳と左脳両方が影響を受けるとされています。
幼い頃から音楽教育は、育脳効果が抜群であるということがわかります。

脳をバランス良く育むためにも、音楽にふれることは、良い影響がありそうですね!
英語の聞き取りにも有効
音楽は、左脳と右脳両方に影響があると前述しました。
その中でも、絶対音感がある人は、言語の発達においても良い影響があるといわれています。
音楽家の中でも絶対音感を持たない19名の脳は、素人の人たちとほとんど変わらなかったのに対して、絶対音感を持つ11名は、左脳の側頭平面(言語の理解や数学的能力に深く関係していると考えられている箇所)と呼ばれる箇所が、右脳の側頭平面に比べ、2倍近い大きさに発達していることがわかりました。
引用元:一般社団法人 日本こども音楽教育協会HP
さらに英語など、ほかの国の言語習得においても、有利であるとされています。
絶対音感があるということは、音を聞き分ける力がほかの人よりも優れているということですよね。
そのため、絶対音感を持っている人のなかには、英語のリスニングや発音などを得意とする人もいるようです。
こちらの記事でも紹介しましたが、幼い頃から英語耳を育てておくことは、英語習得に有利だという情報もあります。
幼少期から、以下の2点を続けることで、英語習得の近道になるかもしれませんね。
・英語のかけ流し
空間認識能力があがる
空間認知能力とは、かんたんにいうと、「ものをさまざまな角度から見極められる能力」のことをいいます。
前述しましたが、空間認知能力は、右脳が司っている部分でもあります。
音楽により、右脳が鍛えられることで空間認知能力が上がるといわれています。
この能力が高まると、以下のようなメリットがあります。
- 運動能力があがる
- 機器察知能力が高まる
- 想像力が豊かになる

絶対音感は、音楽面だけではなく、さまざまな分野で活躍できる能力が身につきそうですね!
絶対音感を家でも身につけたい場合

「絶対音感のトレーニング、家でもできる方法って何かないの?」
といった方のために、ここでは自宅でできる音感トレーニング方法を紹介していきます。
おうちでできる絶対音感トレーニングは以下の2点です。
・音当てゲーム
もちろん、「本格的に身につけたい!」という場合には、ピアノ教室などへ行くことを強くすすめます。

「ちょっとでも身につけたいな~」と思う方は、まずは自宅ではじめるのもありかもしれませんよ!
音楽が身近にある生活
絶対音感を身につけるために、まずできることは、音楽に対して抵抗を持たないようにすることが大切です。
- いつも生活のなかで音楽が流れている
- 音楽と共にたのしい時間が思い出される

常に音楽が流して、「あ、これは普通のことなんだ~」刷り込むのが大事なんですね。
身近に音楽があると、「このときの思い出の曲」「おかあさんと歌ったことある曲!」と記憶に残すことができます。
「音楽ってたのしいな!」という気持ちを植えつけることが大事です!
子どもは特に、「すきなもの」と「興味のあるもの」を結びつけてあげると、能力が伸びる傾向があります。
伸ばしたいものを「すき」の部分に連れてきてあげると良いです。

うちの娘は、音楽がだいすきなので、困ったときはなんでも歌でごまかします(笑)
帽子をかぶってほしい時や手をつないで欲しいときも歌にのせて伝えると、できるように…。

手をつなぐときは、「手と手をぎゅ~♪」って歌いながらやると、たのしいんだ!
音当てゲーム
もうひとつのトレーニング方法としては、「音当てゲーム」をすることです。
音当てゲームとは、鳴らした音をドレミで答えるというゲームです。
家にピアノなど楽器がある方は、まずは1音ずつから挑戦するのがおすすめです。
1.はじめのうちは、「♯」や「♭」のついていない、白鍵のみ
2.白鍵が理解できたら「♯」「♭」も含める
3.すべての音が理解できたら、和音(2音)にも挑戦してみる
音当てゲームは、ピアノで行うのが一番ですが、家に楽器がない方はyoutubeやアプリでも音当てゲームがありますよ♪
おすすめの習い事

自宅でのトレーニング法も紹介しましたが、なかなか継続していくのって大変ですよね。
「きちんと継続できて、確実に絶対音感を身につけてもらいたい」
といった方は、習い事に行かせるのがおすすめです。
一番おすすめな習い事はピアノです。
ピアノ教室では、「ソルフェージュ」という絶対音感のトレーニング方法があります。
教えるプロである先生から、きちんとした指導を受けることで、自然と絶対音感が身につく可能性が高くなりますよ。

ソルフェージュは、わたしもピアノ教室に行っていたときにやってました。
先生が弾く曲を、音だけ聴いて楽譜に書き写したり、歌ったり…。
結構たのしかったなぁ~!
お近くで音楽教室をお探しの方は、こちらで検索できますよ。
東京都内200箇所以上のスタジオを中心に埼玉、神奈川、千葉で、ピアノ以外にもさまざまな音楽教室を開講しています。

みなさんの中には、
「うちの子はまだ小さいから、ピアノはちょっと…。」
という方もいますよね。
ピアノをはじめる準備としては、リトミックもオススメです。
全身で音楽にふれることができるため、音楽に抵抗感がなくなるだけではなく、リズム感も養えますよ!

うちの子はリトミックに行ってますが、音楽がほんとうに好きなんだなぁ~と毎回思います。
リズムにのって、たのしそうに踊ったり、歩いたりするのが良いみたいです。
リトミックの効果については、こちらの記事でくわしく紹介していますので、ご覧ください。
まとめ

今回は、絶対音感の身につけ方について紹介していきました。
絶対音感を身につけるためには、3~6歳までにトレーニングをすることが必要だと言われています。
絶対音感を身につける方法は以下の3点です。
・ピアノレッスンに通う
・ドレミに慣れる
絶対音感には、音楽分野以外にもこのようなメリットがあります。
・英語の聞き取りにも有効
・空間認識能力があがる
絶対音感は、おうちでも鍛えることができますが、パパやママの努力が必要となってきます。
「必ず身につけさせたい!」と思っている方は、適正年齢になったときにピアノ教室へ通わせることが無難でしょう。
まずは、親子で音楽をたのしむことが大事です。
『くもんのうた200えほん』は、親子でたのしく音楽にふれることのできる絵本です。
興味のある方は、ぜひご覧になってください。
最後までご覧いただきありがとうございました!