この記事では、猫と子どもが一緒に暮らす上での注意点やメリットについて書いていきます。
実際に、我が家では愛猫2匹と1歳半になる娘が同居しています。
我が家の猫は、娘が産まれる前から、私たち夫婦と一緒に暮らしています。
我が家にとっては長女と次女です。
今回は、こんな悩みをもつ方の参考になれば良いなと思い書きました。
・赤ちゃん(子ども)のこと攻撃しないか心配
・猫にストレスがかからないか心配
この記事では以下の内容について説明していきます。
・一緒に暮らすメリット
・猫と子どもが仲良く暮らすには?
子ども(赤ちゃん)も愛猫もどっちも大切な存在ですよね。
この記事を読めば、一緒に暮らす上での注意点や仲良くする方法についても知ることができます。
どちらも大切にする方法が必ず見つかるはずです。
それでは、注意点から解説していきます。
【猫と子ども】一緒に暮らす上での注意点
猫と子どもが安全に暮らすために、注意してほしい点は以下の4点です。
・ひっかかれないようにする
・猫から人にうつる病気を知っておく
・猫のストレスに気をつける
それでは、ひとつず解説していきます。
子どもが猫のものに触れないようにする
子どもが猫のごはんやトイレの砂・お気に入りのものに触れないよう注意しましょう!
子どもは好奇心旺盛ですよね。
0~1歳児だと、まだまだものを口に入れて確かめる子も少なくはありません。
猫のごはんやトイレの砂などを口に入れる危険性があります。
また、お気に入りのおもちゃやふとんなども触れないようにしてあげると良いです。
猫は、知らない人のにおいが染みついてしまうと警戒して寄りつかなくなってしまいます。

猫が安心して暮らせるように、お気に入りのものは子どもの手の届かないところに置くのが良いですね。
ひっかかれないようにする
猫にひっかかれると、まれに「猫ひっかき病」という病気にかかることがあります。
猫のなかでも、菌を持っている子と持っていない子がいるのですが、細菌に感染している猫にひっかかれると傷口から菌が入り込んでしまいます。
赤ちゃんは免疫力も弱いため、なおさら注意が必要です。

傷つけるつもりはなくても、びっくりした拍子にひっかいちゃうこともあるんだよね。
まずはひっかかれないように、猫がそばにいるときは、子どもや赤ちゃんから目を離さないこと。
そして、万が一引っかかれてしまったときには、きれいに洗い流すことが大事です。
猫から人にうつる病気を知っておく
「猫ひっかき病」以外にも、猫から人にうつる病気があります。
・ノミやダニにさされる
・ノミが口から入る
・猫のフンにいる回虫が口から入る
猫がノミやダニを持っていると、部屋中に散らばっていることになります。
室内のみで猫飼っている家庭よりは、外へ自由に行かせている家庭の猫のほうが、ノミやダニを保有している可能性は高いです。
ノミをとる薬やこまめなシャンプーを心がけましょう。
また、ノミやダニの繁殖を防ぐために、こまめな掃除や換気もおすすめします。

私たちのトイレの掃除のときも注意することがあるよ!
猫のフンには、寄生虫がいることがあるので、素手で掃除をせず、使い捨て手袋などをつけて掃除することをおすすめします。
また、トイレ掃除をした後は、手をよく洗った方が良いです。
猫のストレスに気をつける
赤ちゃんの大きな泣き声や子どもの予想外な行動は、猫を驚かせてしまいます。
猫にとって安心できる人間は、
・ゆったりと行動する人
・気ままにさせてくれる人
なので、大きな声を出したり、追いかけ回されるとストレスがたまります。

なかよくしたいときは、自分からいくから、ほっといてほしいの。
一緒に暮らすメリット
猫と子どもが一緒に暮らす上で、注意すべきこともありますが、逆にとても良い効果もあるんです!
猫と子どもが一緒に暮らすメリットは以下の3点です。
・アレルギーにかかりにくい
・命のたいせつさについて学べる
それでは、ひとつずつ解説していきます。
心の発達に良い影響がある
猫だけではなくいきものを飼うことで、心の発達に良い影響があります。
具体的には以下の3点です。
・精神が安定する
・責任感や思いやりの心が身につく
・感受性が豊かになる
ひとつずつ解説していきます。
コミュニケーション能力が高まる
猫と一緒に暮らすことで、コミュニケーション能力が高まります。
猫は気持ちを伝えるために、日本語でお話しすることができません。
「今どうしてほしいのかな?」
「ごはんが無いからほしいのかな?」
「トイレをきれいにしてほしいのかな?」
など、猫の立場になって気持ちを読みとらなければなりません。
相手の立場に立ち、状況を観察する能力を養うことで、自然とコミュニケーションをとることがうまくなっていきます。

わたしの気持ち、わかってくれるかな?
精神が安定する
猫と暮らすことで、ストレスが緩和されて精神的に安定します。

これは本当にそう思うよ~。
ふわふわの身体にさわっているだけで安心する~。
実は、猫をなでることでこんな効果があるんですよ。
猫を撫でることで、いわゆる“幸せホルモン”の一種であるオキシトシンが体内で分泌されます。オキシトシンは、不安な気持ちやイライラを抑えるのに効果的で、さらにストレスへの耐性も強くしてくれるそう。
引用:ねこのきもちHP

オキシトシンって、赤ちゃんを見ているときにも出ているっていう「幸せホルモン」のことだよね!
どおりで癒やされるわけだ~!

飼い主さんをしあわせにするよ!
だからいっぱいなでなでしてね!
責任感や思いやりの心が身につく
・トイレの掃除
・散歩する
・お風呂に入れる
などのお世話を通して、相手のことを思いやったり、自分より弱い立場のものを守る責任感が身につきます。

我が家でも、今後猫のえさやりからやらせてみようかな?
と思っています。
おてつだいの一環として、猫のお世話をするのも良いかもしれませんね。
感受性が豊かになる
猫とふれあうことで、感受性が豊かにな子どもに育ちます。
前述したとおり、相手の気持ちを感じとる力が身につくので、自然とやさしい心が育まれます。
子どもは、親の様子もよく観察しています。
パパママが猫にやさしく接する様子をみることで、愛情についても学ぶことができます。
アレルギーにかかりにくい
生まれた頃から猫や犬を飼っていると、アトピーやぜんそくの症状が出にくいという研究も出ています。
デンマークの小児喘息専門臨床研究ユニット「COPSAC」の研究者グループは、米国アレルギー臨床免疫学会誌(JACI)において、「小児喘息、肺炎、細気管支炎にかかりやすい遺伝子型を持つ子どもが生まれたときからネコと接触していると、その発症リスクが軽減される」との研究結果を発表した。

こんな研究結果があるなんて…。
うちの娘も、このまま猫アレルギーが出なければ良いなぁ。
今後さらに医学が発達すれば、猫アレルギーのない世の中になるかもしれませんよね!
命のたいせつさについて学べる
動物などいきものを飼うことで、命のたいせつさについて学ぶことができます。
我が家の猫たちも、現在5~6歳なので、(医療の発達がなければ)おそらく娘よりは長くは生きられないでしょう。
いつになるかはわかりませんが、大事な猫が亡くなってしまう場面を見てしまうかもしれません。

わたしも、実家で飼っていた猫を看取ったときは辛かったです…。
でも、その経験から、命の尊さについて学び、動物を大切にしようと気持ちがうまれるはずです。
猫と子どもが仲良く暮らすには?
猫と子どもが仲良く暮らすためには、どんなことに注意したら良いのでしょうか?
我が家の場合は、娘が産まれる前から猫を飼っています。
現在娘は1歳半なのですが、猫も大分心を開いてきています♪

我が家の場合も含めて、お伝えしていきます。
仲良く暮らすため注意して欲しい点を以下の表にまとめました。
猫side | ・ひとりになれる場所を用意する ・愛情をたっぷりと伝える ・一緒に暮らす前に下準備をしておく |
子どもside | ・猫の接し方について教える ・猫をさわったら手を洗うように教える ・親が猫の気持ちを代弁してあげる |
それでは、猫sideと子どもsideにわけて解説していきます。
猫side
猫のために家族でできることについて、ひとつずつ解説していこうと思います。
ひとりになれる場所を用意する
子どもと猫が一緒に暮らす家庭では、猫がひとりになれる場所を作っておくことをおすすめします。
お昼寝などのリラックス時間をひとりでのんびりと過ごす時間は、人間でも大切ですよね。
ひなたぼっこしたり、窓の外をのんびり眺めることは、猫にとっても大事な時間です。
・子どもの手の届かない所に寝床を作ってあげる
・子どもの寝室とは別に猫の寝室となる場所を作ってあげる
などをしてあげると良いかもしれません。

キャットタワーを購入するのも良いかもしれません。
我が家では、子どもがあそぶ部屋以外の比較的静かな部屋に猫の寝床を作ってあげました。

普段はぽんちゃんが来ない部屋だから、安心して寝ていられるんだ~。
愛情をたっぷりと伝える
赤ちゃんが産まれると、ママは24時間付きっきりで過ごすことになりますよね。
猫は、今までとちがう様子を感じ取り、個々でいろいろな反応をしてきます。
・甘えが激しくなる子

我が家は2匹猫を飼っているのですが、両方ありました。
ユッケは甘えをガマンしていましたが、もうひとりの子は、甘えが激しくなりました。
わたしにぴったりとくっついて離れませんでした。
まるで人間の子どもの「赤ちゃん返り」のようですよね。
猫にも、「ママをひとりじめしたい」という気持ちがあるようです。
また、中には甘えをガマンしてしまう子もいます。

本当は甘えたかったんだけど、赤ちゃんがずっと近くにいるし…。
近寄れなかったんだよね。
しょうがないから、パパのところに行ったりしてたよ。
反応は様々ですが、どちらのタイプも、甘えたいことには変わりはありません。
子どもが寝た時間や甘えにきたタイミングで、たくさん愛情伝えてあげると良いですね。
一緒に暮らす前に下準備をしておく
「これから猫と子どもとの生活がはじまる」という方は、猫と子どもが一緒に過ごす前に、猫に子どもや家族の匂いを覚えてもらうことをオススメします。
また猫は、はじめての場所や人に警戒心を強くもつので、自分のにおいがないととても不安に思います。

我が家は、この対策は失敗しました。
わたしの出産と引っ越しが重なったので、猫たちには、
・赤ちゃん
・引っ越し
2つのストレスを与えることになってしまいました。
下準備をする間もなく、バタバタと過ぎていきました(汗)
まだ間にあう方はぜひ、以下の方法を参考にしてみてください。
・赤ちゃんの泣き声を聞かせてみる
・においのするものを家に置いておく【赤ちゃんが来た!】
・無理に近づけない

最初はびっくりするけど、だんだん赤ちゃんの存在に慣れてくるよ。
子どもside
猫と仲良くなるために、子どもや家族ができることについて解説していきます。
猫の接し方について教える
子どもには、猫を怖がらせないための接し方について、パパママが伝えていく必要があります。
具体的には、以下の5点です。
・しっぽには触らない、握らない
・お腹にのらない
・リラックスしているときはそっとしておいてあげる
・追いかけない

うちの子も、最初はさわり方が乱暴でした。
しかし、何度も伝えることで、だんだんさわり方がやさしくなってきました。

最初は、毛をむしられてびっくりしたけど、今ではそんなことしないから安心したよ~。
子どものうちは、まだ猫のさわり方の加減を知らないので、パパやママが教えていくことが大事です。
猫をさわったら手を洗うように教える
猫は、毎日なんども毛づくろいをしますよね。
トイレに行った後は自分のおしりをなめてきれいにします。
当然その舌で、全身をなめます。
そう考えると…さわった後は手を洗った方が良いですよね。

赤ちゃんの頃だと、まだ指を吸ったりする子も多いと思うので、尚注意が必要ですね。
また、ダニやノミなどが潜んでいる可能性もあるので、子どもには徹底して手洗いの重要性を伝えていくことが大事です。
親が猫の気持ちを代弁してあげる
猫は、日本語がしゃべれません。
イヤなことも、うれしいことも、ことばで伝えることができません。
子どものうちは、まだ相手の立場に立つことが得意ではないので、パパやママが猫の気持ちを子どもに伝えてあげる必要があります。
例えば、猫をたたいたり、しっぽを強く握ってしまった場合は、
「ぎゅってしたら痛いから、やさしくよしよしするんだよ」
「痛いよーって言ってるよ。」
などと伝えてあげてください。
逆に、猫がよろこびそうなことをしたら、たくさんほめてあげてくださいね。

ママがたくさんほめてくれるから、なでるの上手になったでしょ!

うんうん。
上手になでられるようになって、最近ではユッケの方からぽんちゃんに寄ってくるようになったよね。
まとめ
この記事では、猫と子どもが一緒に暮らすための注意点やメリットについて解説していきました。
猫と子どもが安全に暮らすために、注意してほしい点は以下の4点です。
・ひっかかれないようにする
・猫から人にうつる病気を知っておく
・猫のストレスに気をつける
猫と子どもが一緒に暮らすメリットは以下の3点です。
・アレルギーにかかりにくい
・命のたいせつさについて学べる
仲良く暮らすため注意して欲しい点は以下の表をご覧ください。
猫side | ・ひとりになれる場所を用意する ・愛情をたっぷりと伝える ・一緒に暮らす前に下準備をしておく |
子どもside | ・猫の接し方について教える ・猫をさわったら手を洗うように教える ・親が猫の気持ちを代弁してあげる |
猫と子ども、せっかく一緒に暮らすなら仲良く過ごしてほしいですよね。
猫が新たな家族を認めていくためには、大人の協力が必須となってきます。
パパママが猫の気持ちを十分にくみ取ってあげ、子どもへ伝えていきましょう。
すぐにはわかり合えないかもしれませんが、猫は徐々に心を開いてくれるはずです。
猫と仲良くなるためには、忍耐力も必要になるかもしれませんね。
みなさんと暮らす子どもとねこが、仲良く暮らせることを祈っています。
最後までお読みいただきありがとうございました!