この記事では、絵本の読み聞かせの効果について解説していきます。
絵本の読み聞かせって良いとは思っていても、どんな効果があるのか、ハッキリとわからないって方も多いと思います。
有名幼児教室のくもんでも、
「3歳までに絵本を1万回読み聞かせしましょう」
というくらい読み聞かせすることをおすすめしていますよね。
今回は、その効果や読むときの心がけについてくわしく説明していきます。
・どんなふうに読んだら良いかわからない
今回は、以下の内容について解説していきます。
・読むときの心がけ
・読み聞かせがしんどいなと感じたら
・絵本の選び方
この記事を最後まで読んでいただけると、絵本の読み聞かせの効果や心がけ・注意点について知ることができるので、親子で楽しんで絵本を読むことができますよ!
それでは、効果について解説していきます。
絵本を読み聞かせする効果とは
絵本の読み聞かせの効果は以下の5点です。
・感情や感受性が豊かになる
・語彙数が増える
・集中力が身につく
・親子の絆が深まる

こんなにたくさん効果があるんですよ!
それでは、ひとつずつ説明していきます。
想像力や記憶力が育まれる
絵本を読むことで、
「次はどんな展開になるのかな?」
「この子(登場人物)は今こんな気持ちなのかな?」
など、絵本世界に入り込み、想像力が育まれます。
子どもは多くの絵本を読むことで、さまざまな場面や感情を知り、記憶していきます。
また、その先の展開を想像することができるようになると、
「この動きをしたらこんなことができるんだ」
と学習するようになりますので、以下のようなこともできるようになります。
・新たに何かを習得する
・次の展開を予測する
・予防的行動ができる

いないいないばあの絵本を読んで、めくる前から「ばぁ~!」って言っていることがあります。
これって、想像力や記憶力が育まれている証拠でもありますよね。
感情や感受性が豊かになる
絵本の世界に入り込むことで、登場人物に感情移入し、その時の気持ちを疑似体験することができます。
絵本のなかでは、登場人物が喜んだり悲しんだりと、喜怒哀楽をあらわにしますよね。
子どもは一緒に喜怒哀楽の気持ちを体験していくのです。
また、絵本はやさしい気持ちを育むためにもぴったりです。

こどもちゃれんじで届いた「みいちゃん いいこ いいこ」という本で動物に対するやさしい気持ちを育めた気がします。
我が家の猫にも「いいこいいこしてね」って言うと、少し乱暴ですが(笑)、なでてくれます。

ちょっと激しいなでなでだけど、許すよ!
語彙数が増える
子どもはとっても耳が良いので、聞いた言葉をすぐに吸収していきます。
いろいろな言葉に触れればふれるだけ、語彙数は増えていく可能性が高くなります。
もちろん、「同じ絵本を何度も読む」ということでも大丈夫ですよ!

すきな言葉を繰り返し聞くことで、どんどん発音も良くなりそうですね!
また、知っている絵本を何度も読むことは子どもの安心感にもつながります。
子どもはまだ産まれて何年も地球という場所に住んでいないですよね?
子どもにとっては、未知なものがたくさんあって、毎日が刺激とおどろきの連続なんです。
あたらしい絵本を読んであげると、最初は真剣にじっと見ていたりしますよね。
「次はどんな展開なんだろう」
と子どもはワクワクドキドキしているのです。
一方で、いつも聞き慣れた(読み慣れた)絵本だと、
「そうそう…次にこうなるよね…あ!あってた!」
とうれしくなるんです。

すきな絵本は何度読んでもたのしいんだよね!

繰り返すことは、語彙数アップだけではなく、安心感にもつながるんですよ!
語彙数を増やすためにおすすめな本は『くもんのうた200えほん』です。
こちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考になさってください。
集中力が身につく
まだ月齢や年齢が低い頃は、
「絵本を最後まで聞いてくれない!」
なんてことありますよね。
産まれてから小学校低学年までの子ですと、集中力が続く時間は、年齢+1分と言われています。

ということは…我が家の娘は1歳なので、2分!?
たったそれだけしか集中できないのかぁ。
もちろん、年齢とともに徐々に集中力も身についてきます。
しかし、絵本の読み聞かせを取り入れることで、より早く、そしてたのしく集中力が身についていくかもしれません。

我が家も、1日1回は絵本の読み聞かせをしているのですが、だんだんと集中する時間が増えてきたように感じます。
親子の絆が深まる
みなさんは絵本の読み聞かせをするとき、どんな体制でやっていますか?
・ゆっくりとやさしい声色で読んでいる
・紙芝居を読むように向かい合って読み聞かせをしている
ほかにもたくさん方法はあると思います。
どれが「ダメ!」というわけではなく、どれも「正解」なのです。

パパやママが読んでくれるってだけでうれしいんだよ~!
子どもは、パパやママの声やにおい、あたたかさ、感触すべてにおいてだいすきなんです!

わたしも!

そんなに言われると照れるなぁ~!
たとえば、お膝で読み聞かせをした際は、パパやママのあたたかさやにおいに包まれているわけです。
だいすきな存在を感じられるのって、とっても安心しますよね。
「この人は安心できる人」
という絶対的な気持ちになるため、絆が深まります。
親もまた、子どもが喜んでくれたり、あたたかさやにおいを感じることで幸福感を得ることができます。

Win-Winな関係ってこうゆうことですね。
また、絵本を読んで欲しいとき、何度も何度も持ってきては「読んで!」とおねだりされた経験がある方もいると思います。
実はこの時、持ってきた絵本を読んであげることで、子どもは、
「自分の欲求を満たしてくれた!」
と感じるんです。
こういった承認欲求が満たされると、子どもは自己肯定感が高まるといわれています。

大人で言うと、仕事で成功して上司から褒められると、承認欲求が満たされますよね。
そうなると、
「自分はこの会社にとって価値がある人間なんだ!」
って思いますよね。
この「自分には価値がある」と感じることが自己肯定感が高いということです。
マズローの欲求5段階説って聞いたことありますか?
もしかしたら、高校生の時に習った方もいるかもしれません。
人間の欲求は5つに分かれていて、まずは生理的欲求、その次に安全欲求…と下層から欲求を満たしていくことで、自己実現の欲求が果たされるというものです。
自己実現の欲求を満たすためには、他者から認められ、自己肯定感を高めることが大事なのです。
引用:野村総合研究所HP

子どもは親に大事にされているってわかることで、外に羽ばたいていけるんですね!
子どもが自分の能力を十分発揮するためには、親子の絆を深めることが大事なのです。
読むときの心がけ
「読み聞かせってどうすれば良いのかな?」
「うまく読めるか自信ないなぁ」
という方のために、ここでは読むときの心がけについて解説していきます。

そんなにむずかしく考えなくて大丈夫ですよ!
絵本を読み聞かせるときに大事にして欲しいことは以下の3点です。
・子どもの反応を見ながら読む
・心を込めて読む
※これはあくまでもご家庭向けです。
それでは、ひとつずつ解説していきます。
親子でリラックスして読む
絵本を一緒に読むとき、
「うまく読めるかな?」
「語彙数が増えるし、読むのがんばろう!」
と無理に肩の力を入れて読まないほうが良いです。
一番大事なことは、子どもと一緒に絵本をたのしむことです。

「読むこと」に気を取られすぎず、「親子のふれあい」と考えると良いですね。

ママがたのしそうにしていると、わたしもたのしいんだぁ!
子どもの反応を見ながら読む
子どもは、絵本を見ながらいろいろな反応をみせてくれます。
・好きなページをみて笑顔をみせる子
・怖い絵をみて泣き出す子
・「わぁ!」と喜びやおどろきの声をあげる子
このように、リアクションがあった時は、その反応にあわせて絵本を読み進めてあげると良いです。
たとえば、笑顔になるなど好きなページを読むときには、ゆっくりとした口調で時間をかけて読んであげる。
じっと絵を見ているときは長めに見せるといった工夫をすると良いかもしれません。
好きなフレーズがあれば、抑揚をつけて読むのも良いです。

わたしは、知ってる絵が出てくると思わず声に出して読んじゃうよ!
ママも好きな絵のところを良くみせてくれるからうれしいんだぁ。
心を込めて読む
絵本の読み聞かせをするときは、ながら読みせずに心を込めて読むことが大事です。
しかし、忙しいときに限って、
「読んで~!」
と絵本を持ってきたりすることってありますよね。

忙しいときに何度も持ってこられると、家事が進まないですよね。
そんなとき、パラパラ~っと適当に読んでしまうと、子どもは
「きちんと読んでくれない、絵本ってつまらないなぁ。」
と思ってしまいます。
もしかすると、本を読むたのしさを奪ってしまうなんてこともあるかもしれません。
絵本の読み聞かせをするときは、しっかりと時間を取って心を込めて読むことをおすすめします。

これは、わたしも気をつけないとなぁ。
もちろん、すべてを受け入れることはむずかしいかもしれません。
「家事中に絵本を持ってきたら2回に1回はしっかり向きあって読む」
など自分の中でルールを決めて読んであげると良いかもしれませんね。
読み聞かせがしんどいとき
「毎日毎時間読み聞かせするの大変だな」
「読み聞かせしんどいな」
「面倒くさいな」
と思うことだってありますよね。
パパやママは万能ではないし、毎日の仕事や育児家事で疲れているときだってあります。

パパやママを休ませてあげたい!
そんなときは、こんな方法もありますよ♪
・最終兵器youtube
「読まなくても良いってどうゆうこと?」
と思いますよね。
それでは、ひとつずつ紹介していきます。
絵本は読まなくてもOK
絵本は絵をみるだけでもたのしめるコンテンツです。
・絵本を一緒にながめる
・絵本に出てくるいきものなどをみつける遊びをする
こんな遊び方だってあります。
また、0~1歳半くらいの子だと、ストーリーよりも絵や感覚(音、肌触りなど)をたのしんでいることのほうが多いです。

「読む」ということに固執せず、絵本とふれあうだけでも良いんですね。
最終兵器youtube
最近は、youtubeでも読み聞かせをすることができます。
このように、有名な絵本もyoutubeで読み聞かせをすることができます。

今や、youtubeは子育ての強い味方ですよね。
絵本の選び方
絵本を選ぶとき、どんなことを考えていますか?
・子どもが手に取った絵本
・自分が幼い頃読んでいた絵本

わたしは、自分のすきな絵本を選んじゃってるなぁ~。(笑)
もちろん、どれも正解です!
しかしながら、
「買った(借りた)は良いけど、全然興味を示してくれない」
と悩む方もいると思います。
そんな方のために、選び方のポイントを年齢別で紹介していきます。
0歳
0歳児の絵本の選び方は以下の3点です。
・絵の大きいもの
・聴覚でもたのしめるもの
・手触りもたのしめる絵本
0歳の赤ちゃんで月齢が小さいと、まだはっきりとものを見ることができません。
なので、ふんわりとしてかわいいイラストよりは、ハッキリとした色や形のもののほうが好まれます。
また、音の繰り返して、リズムをたのしむことができる絵本もおすすめです。
低月齢からでもおすすめな絵本としては、「じゃあじゃあ びりびり」がありますよ♪

娘も、0歳の頃から「じゃあじゃあ びりびり」を読み聞かせしています。
色もハッキリしていて、くりかえしの音もあり、そのときは真剣に見ていました。

今でもたのしく読んでるよ!
1歳
1歳児の絵本の選び方は以下の3点です。
・リズム感をたのしめるもの
・身近なものが登場する絵本
1歳になると、絵本も自分でめくって遊ぶようになります。
そのため、めくりやすい本やかんたんなしかけの入った絵本に興味を示しやすいです。
また、いつも食べているもの・おさんぽでいつも見るお花やいきものなどが登場する本も好まれます。
昔からある絵本ですが、「くだもの」という絵本もおすすめですよ♪

とってもリアルなくだものの絵が書かれた本です。
「さあどうぞ」と読んだときに、「あーむ!」と食べるマネをしてくれるのがとってもかわいいです。

大好物のバナナやさくらんぼが出てくるからだいすき!
2歳
2歳児の絵本の選び方は以下の4点です。
・子どものすきなものが書いてある絵本
・短くかんたんなストーリーがあるもの
・生活習慣が題材になっているもの
2歳になると、おしゃべりもだんだんと上手になってくる頃ですよね。
そのため、マネっこしやすいくりかえしが多く入っている絵本は喜ばれます。
また、少しずつ「すきなもの」がわかってくるので、
・車がすきなら車の本
・どうぶつが好きならどうぶつの本
などと子どもの好みに合わせて絵本を選ぶのもおすすめです。
ももんちゃんシリーズの絵本は2歳児にとってもおすすめです♪
「どんどこどんどこ」とたのしいリズムで読める、「どんどこ ももんちゃん」
やさしい気持ちになれる、「なでなで ももんちゃん」
など、シリーズは全部で23冊も出版されています。

イラストもかわいいし、全巻揃えたくなっちゃう!
3~5歳
3~5歳児の絵本の選び方は以下の3点です。
・子どものすきなものが書いてある絵本
・人との関わりが題材になっているもの
3~4歳になると、だんだんと長いストーリーの絵本でも理解できるようになってきます。
「ももたろう」や「さるかに合戦」など、昔から読み継がれているお話は、独特なことばの使い回し・さまざまな教訓がつまっているので知育にもぴったりです。
また、この時期は
・幼稚園へ入学する子
・弟や妹が産まれる子
などもいると思います。
お友達や兄弟など人との関わりが増える時期でもあるので、人との関わりについて学べる絵本を読むのもおすすめです。
「ちょっとだけ」という絵本は、お兄ちゃんお姉ちゃんになる子にぜひ読んであげたい一冊です。

個人的にとってもだいすきな絵本です。
毎回泣いてしまいます。
2人目が産まれるママへのプレゼントとしてもおすすめです。
まとめ
今回は、絵本の読み聞かせの効果について解説していきました。
絵本の読み聞かせの効果は以下の5点です。
・感情や感受性が豊かになる
・語彙数が増える
・集中力が身につく
・親子の絆が深まる
絵本を読み聞かせるときに大事にして欲しいことは以下の3点です。
・子どもの反応を見ながら読む
・心を込めて読む
絵本の選び方は以下の通りです。
・色がハッキリしているもの
・絵の大きいもの
・聴覚でもたのしめるもの
・手触りもたのしめる絵本
【1歳】
・しかけ絵本など指先を使うもの
・リズム感をたのしめるもの
・身近なものが登場する絵本
【2歳】
・マネっこしてたのしめるもの
・子どものすきなものが書いてある絵本
・短くかんたんなストーリーがあるもの
・生活習慣が題材になっているもの
【3~5歳】
・昔話などストーリー性のあるもの
・子どものすきなものが書いてある絵本
・人との関わりが題材になっているもの
絵本の読み聞かせは、紹介した通りたくさんの効果があります。
しかし、
「知育のためにもちゃんと読まなきゃ!」
と肩の力が入りすぎると、パパやママのほうが辛くなってしまいます。
一番大事なことは、親子で一緒にたのしむことです!
ぜひお子さんと、絵本の世界を堪能してください♪
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